すれ違う瞳の中に
ぼくの姿はない
人々は通りすがって行く
ー
あれ キミ
声をかけられて振り向くと
別の人に対して話しかけられていた
ぼくは
いつだって ここに居るのに
さびしいよ
ー
ある晴れた日の朝
空から声が聞こえた
キミは 飛べるし
どこへでも行ける
さあ
ー
ぼくは
声のままに 風になって
くるくると舞い
笑った
ああ 気持ちが良い
こんなに気持ちが良いことは
無かった
その日から
ぼくは風と踊るようになって
楽しく過ごしている
1人がなんだ
別に もう良いんだ
雨の日は
水溜まりにジャンプした
毎日ワクワクして
過ごして行く
5/4/2025, 10:34:28 AM