もしも人生が、ピアノの鍵盤上でステップを踏むようなものだとするならば。
ある時は駆けるように、ある時は歩く早さで、ある時はごくゆっくりと。
ある時は白鍵を迷いなく走り抜け、またある時には寄り道するように黒鍵にそっと足を乗せ。
その場で足踏みを続けることもあれば、それすらできないこともあるかもしれない。
その過程で夢叶っても夢破れても、望んだ道へと進めても進めなくても、栄光の階段を登っても転がり落ちて無様を晒すことがあっても、やがてそこにはその人だけの旋律が出来上がる。
生きるということをひたむきに続けてきた人の、唯一無二の音楽が。
6/14/2025, 9:42:19 AM