【159,お題:日の出】
夜眠るのが下手で、修学旅行の時も友達が寝ていくなか
徐々に1人になる寂しさを感じながら、ずっと起きていた
明日に響くから皆と早く寝よう
そう思って何回かチャレンジしたけど、言い表せないほどの強い不安感に
泣き叫びそうになる寸前で諦めた
幸いにも、深夜眠れずとも昼間眠くなることはない
多少目眩や、立ち眩みが起きやすくなるが、それは普段とあまり変わらないので問題ないだろう
暗い室内に敷かれた布団から1人だけ身を起こし、胡座をかいた状態でぼーっとしている
何時間もこうやって起きているが、もうすぐ夜明けだろうか?
時計を見上げても、もともと視力が悪い上に暗闇だと全く何にも見えない
「............!」
胡座でぼーっとしながら、何度目かに目蓋を開いたとき
周りの風景が少し見えやすいことに気付く
ぱちぱちと目を瞬いて窓の外を見やると、東の空が淡く白みだし日の出の瞬間がすぐそこまで来ていた
誘われるように窓辺に近付いた、薄紫、ピンク、どちらとも言えないような淡い色に空が染まる
夕焼けも朝焼けも、太陽が沈むか上がるかの違いなのに、朝焼けの方が圧倒的に安心するのは何でだろう
静かに窓を開け身を乗り出す、夜に冷えた空気が気持ちいい
日の出の瞬間、太陽が上がる 淡く優しい輝きが 力強く頼もしい光に変わる
以外と日の出ってすぐ終わっちゃうんだな、そんなことを考えながら
見惚れてしまうほどに美しい日の出の空を眺めていた
なんだか今日はいい日になる気がする
太陽の光って凄いなぁ...、美しい空を見上げ、くすりと微笑んだ
1/3/2024, 10:19:05 AM