アオハルとバスケ

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『恋愛キャンセル💔👎』
【舞目線】
私たちはこの細くて脆い糸で繋がっている。ずっと繋がっているはずだった。でもある日を境にそれはプチッとちぎれ、私たちの前にボロボロとちぎれ落ちた。

ガタンゴトンと鳴り響く密室の中、何十人の人々がこちらを見ている。
「えっ、、、俺、舞のこと以外好きになれねぇーし」
雅人が場にあってない大声を張り上げる。
「してるでしょ!^_^(怒)」
「俺が浮気してるって言いたいのか!(焦)」
ザワザワ騒然する周りの声に負けないくらいの怒りがこもった声を上げた。
「あっれぇーまだ私浮気なんて言ってないんだけど、もしかして、、、」
「うっうぅ(汗)」
目の前にはタラタラと冷や汗を垂らしている君がいた。
【雅人目線】
目の前にはまさに、「怒りが込み上げてますよ💢」って顔の君がいた。もう姿を現さないと知ってしまったカノジョがいた。まるで俺の心の中が見えているかのように君は接した。俺らはこの儚くてボロい糸で繋がっている。凧糸ほどに細くなった今、まさに切れてしまいそうだ。
「べっ別に、お前には関係ねぇし?」
「はぁ!私には関係ないですって!じゃあ誰との関係があるのかなぁ」
『シュッ』
彼女はそんな音と共に俺の携帯電話を取った。
「ちょっと!えっ、、、」

「ほら、この女の人誰だろう?ねぇ、今すぐに説明して。」
凛と響く彼女の声に耐えられなくなってプラットホームに駆け出した。
「つッ!」
「待って、説明して!」
その時閉まった小田急線のドアは俺たちの赤い糸をボロボロに切り裂いた。

アオハルとバスケ【小6の小説家デス!】

6/18/2025, 11:47:38 AM