題 私の名前
呼吸が浅くなっていく…目の前で大事な人の命の灯火が消えようとしている。
座り込んでいる金髪の少女は幸せそうな顔だ。
対して、ひざをついて膝をついている黒髪の少女は今にも泣きそうな顔をしている。
周りにいる部下はとても驚いたような顔をしている、当たり前だろう…自分達にとって敵な存在に対して涙を流している。しかもこの黒髪の少女は普段冷静で、あまり感情を出さないのだから。
金髪の少女が困った顔になりながら言葉を紡ぐ
泣かないでよ…___が生きてくれているだけで、私は嬉しいんだ。
黒髪の少女は涙声ながらも、半ば叫ぶように言う
無理に決まっているじゃない!お願い生きて…貴女がいない世界で私だけでどうやって生きていけばいいの?貴女がいなければ、私がここにいる必要なんてないもの!
そんなこと言ったらダメだよ…
金髪の少女はそう言って___の部下であろう人たちを見渡す
こんなにも優秀な人たちが頑張っているんだから、君が支えてあげないと……みんなも___をよろしくね。…………ねえ、私の名前最後に呼んでくれる?
『 』
消えるような声で黒髪の少女が名前を呼ぶ
………ありがとう
そう言って金髪の少女は永遠の眠りについた
7/21/2024, 6:11:19 AM