名無し

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本当は、幸せな物語だけ見ていたい。

私はそういう奴なんだ。
かっこ悪くてずるくて情けない。

どんなに綺麗な言葉を考えても、どんなに端的な文章にまとめようとしても、
枠線からはみ出してしまう恥ずかしい人間なんだ。

普通になりたかった。
求められた当たり前を上手くやりたかった。

上手くやれているはずだった。
ちゃんと、普通の中に、馴染めていたはずなんだ。

何が駄目だった?
やっぱり私は偽物だったの?

葛藤して苦しんで泣いたって、逃げられない。

かっこ悪くても、ずるくても情けなくても、
恥ずかしくても、駄目でも偽物でも、最後まで続けなくちゃいけない。

私は時々、生きることがどうしようもなく怖くなる。

何度も、消して上書きして、やり直す物語。
本当は、幸せな物語だけ見ていたい。

5/4/2024, 9:28:06 AM