→短編・本気と書いてマジと読む(キリッ)。もしくは昼飯時のカオス。
弁当に目線を落とす男。主菜、副菜、薄紅色の飯のバランスが素晴らしい弁当だ。
「俺、ゆかりのこと、本気で好きかも」
片や、菓子パンに食らいつく男。友人の弁当をチラッと横見する。
「マジか!」
「マジで。どうやったら両思いになれるかな?」
「……シソふりかけと付き合うって? お前、それ、マジでヤバいだろ……」
その忠告を聞き流したのか聞き入ったのか、男はシソ風味飯を無言で食べ始めた。もう一人も無言でパンを食べる。
ゆかりの上品な香りが微かに漂い二人を包んだ。
テーマ; 大好き
3/18/2025, 4:37:14 PM