れい

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誰もいない教室

部活終わりの放課後。
日が落ちるのがいつの間にか早くなっていて
夕日が過ぎて夜の色が空を染め始めていた

ピンクから紫、藍色へと移り変わる空。
外から入り込んだ優しい光だけで部屋の輪郭を描き出していた

誰もいないこの教室で
ただ一人
私はその空を 眺めていた。

後何回ここで美しいながめをこの目で感じられるのだろう

卒業まで後少し 

名残り惜しい空気が私を包んでいた

9/6/2025, 11:13:37 AM