あるまじろまんじろう

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 背もたれによりかかり、天井に腕をのばすと、ぐっと伸びて、そのまま脱力して息を吐いた。かすかな眠気を感じ、目頭を揉んで、今度は鼻で深く呼吸をした。
大きな仕事を終えた達成感に浸ったまま、久しぶりに仕事を思い出さずにすみそうな翌日に思いをはせる。昼までゆっくり寝て、自炊をして、家で長たらしく休みを堪能する自身を想像してみる。一先ず、緩んでいた脳を切り換えて、再びパソコンに向かった。机の隅に放置されていたスマホの、液晶画面がパッと光り、目についたのは上司からのメッセージを知らせる表示だった。



束の間の休息

10/8/2023, 1:55:34 PM