#21「大地に寝転び雲が流れる」
今日僕は魔法使いになるための試験を受けていた。
かなり前からテスト勉強はしていたものの、合格点には届かなかった。
まっすぐ家には帰らず、家の近くの堤防に来ていた。
全てを放り出したくなったのだ。
前から親には次で受かりなさいと言われていた。
なのに達成できなかった自分が凄く嫌になった。
自殺も考えたがそんな勇気もなかったのだ。
大地と一体化しようと思って寝転んだ。
空を見つめると雲がのんびりと流れていた。
この広い世界の中で僕という存在はただ1人なのだと感じたかった
風が頬を撫で、太陽は優しい光で僕を照らす
また、次の試験に向けて頑張ろうと僕は立ち上がった
5/4/2023, 11:08:10 AM