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もしもタイムマシンがあったなら 二次創作

もしタイムマシンがあったなら。
もしあったなら、過去に戻れたなら、きっとぼくはあの日の自分を止めるだろう。そうしたなら、ぼくはただの人間のままで、帰るべき家があって、きみに出会うこともなかった。

ぼくを見つけたきみが駆け寄ってくる。小麦色の髪を靡かせながら、人懐っこい笑顔で。
「こんにちは、ワンタタン!」
その優しさがぼくを焦がしていることをきみは知らない。太陽のように、じりじりと、胸が締め付けられる。この身体には心臓なんてないのに。

怖い

そう、ぼくは怖いんだ。
ぼくのことを知られるのが。きみがぼくと一緒にいて好奇の目に晒されるのが。ぼくがきみのことを想ってしまうのが。
もういっそ、避けてくれればいいのに。
ああ、苦しいよ。

7/22/2024, 5:35:17 PM