よしだ

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カーテンも閉まっていないのに
幽体の水に沈没したかのような
薄暗い部屋の中

いつもおしゃべりな口を
真一文字に結んで
雨の音に沈む君

リビングのソファに身を投げ出して
時々眉をしかめながら
瞳を閉じて晴れを待つ

まるで冬の蛹のように

火のついていない暖炉が
滲むようにつめたくて

ああ空よ早く
君のために晴れてくれと

「雨と君」

9/7/2025, 5:12:10 PM