やわらかな光
携帯の目覚まし音、ロボットのようなコンビニの応対、換気扇や空調が奏でる無機質、走る自動車、学生たちのバカ笑い、、、一日の始まりから終わりまで、自分でも気づかないほど小さな、硬く尖った小石ような不愉快は、いろんな音や形に化けて四方八方から問答無用にとんでくる。ココロの中に積もっていく。
どんなにココロに平穏を言い聞かしても、どんなに無関心を決めこんでも、何処かに何かしら不愉快を感じない事なんて、、ない、、、
ココロガヒトヲスキニナルマデハ。
微かに揺れるレースカーテンの前
で、安堵と安心を浮かべた寝顔で、幸せそうなうたた寝を透して見えるこの日常は、どんなに眩しい朝の光や、寂しさ溢れる夕方の光も、この変わりばえしない窓の外や、街の喧騒も、全部がやわらかな光にみえてくる。
やわらかな光に包まれる度に、張り巡らしたココロの防御が剥がれ落ちていく。
やわらかな光に包まれる度に、崩れかけた、ココロが支えられる。
やわらかな光に包まれる度に、人を好きになる事の素晴らしさを、ココロが思いだしてくれる。
あなたは誰に、やわらかな光をもらってますか?
あなたは誰に、やわらかな光をあたえてますか?
10/16/2023, 2:07:49 PM