『無色の世界』君がいなくなってから賑やかな街も街路を彩る草花も色を失っている。心に穴が空いているせいかテレビを見てもラジオを聞いても何もかもが響かない。柔らかな思い出だけが色とりどりに鮮やかで、我に返る度にどうして君はいなくなってしまったのだろうと不思議な気持ちになる。悲しみは今も目を塞ぎ続けている。君の面影を追いながらモノクロームの街を彷徨っている。
4/19/2024, 2:58:49 AM