音ノ栞

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鐘がある時を告げた。

誰もが幸せの鐘だと迷いなく思っていた。

でも彼女だけが違った。

彼女は、膝から崩れ落ち、顔を俯かせ、泣き叫んだ。

彼女の両手は祈りを捧げるように組んでいた。

しかし、その叫びは誰にも届かない。

決して、誰にも届かなかった。


──これは地球が終わる3秒前のお話。



■テーマ:時を告げる

9/7/2023, 8:34:17 AM