らくは

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「もしもタイムマシンがあったなら」が今日のテーマだ。
もしもタイムマシンがあったら、やはり過去の自分に助言をしに行きたい。中学入学直後に陸上部に入部しようとしている自分を捕まえて「つらいだけだからやめとけ、美術部か文芸部あたりにしとけ」と言いたい。しかしいきなり現れた「未来の自分」を名乗る奴なんて、中学生の自分から見ればただの他人だから、忠告が聞き入れられることはないだろう。
それなら自分のことは諦めて、他の時代を見学に行きたい。未来を知るのは怖いから、過去を見たい。江戸時代に侍が刀を差して歩いているのを見てみたいし、平安時代に本当に十二単衣を着ていたのか見たいし、弥生時代の農業を見たいし、縄文時代の集落も見たい。ティラノサウルスに羽毛が生えているのかも見たいし、プテラノドンが飛んでいるのも見たい。そして最後に、動物が陸上に進出するよりも前、植物だけが陸にあった時代が見たい。
生命は海で生まれ、植物が先に陸に上がり、植物の出す酸素がオゾン層を作り紫外線を遮ることで、やっと魚が陸に上がることができるようになったという。だから魚が陸に上がる前、陸地には一面に植物が生い茂り、それなのに虫も動物もまったくいなくて、ただ風が吹くだけの、とても静かな時代があったはずだ。それが見たい。

7/22/2024, 1:12:21 PM