ジリジリと熱が差し込み、汗が流れ落ちる。
暑いのは嫌いじゃないけれど、嫌な季節だ。
俺の恋人は幼さの残る表情、屈託のない人懐っこい性格と合わさってとても愛らしい。
客商売をしているから割と本気で片思いしている人もいた。なんなら付き合った時に「彼女を泣かせたら許さない」と怖い人たちに囲まれたこともある。
いや、泣かせる気は無いよ。
積み重なった想いを消せなくなって、ようやく付き合えたんだよ。
でもさ、ノースリーブだったり、水着だったり、薄手の白いシャツを着るのは本当にやめて欲しい。
暑ければ暑いほど薄着になり、彼女へ不謹慎な視線が向けられているの知っているし、追っ払ったことだって何度もあるんだ。
あー、どこかに閉じ込めたいー。
そんな真夏の記憶。
おわり
四五三、真夏の記憶
8/12/2025, 1:18:36 PM