Sarang

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前回の続き

マイケルと一杯飲んで来た
素直にこの前何を話したか覚えてない、
連絡先を交換するのも好きではないのに何でしたのか…?と私
大した話しはしてないよ、
それに連絡先を教えてと言ったのは僕だと彼は言った

年は彼の方が上だった
英語が話せない私は翻訳アプリを使いながら会話した
って言っても分からない単語は遺伝子的何とかと、科学的何とかぐらいだったけど
彼が携帯を使う時に見えた、ふと見えた待受
それは小学生くらいの男の子だった
〝何だ、既婚で子持ちかよー
面倒くせぇなぁ…〟

〝あなたの子ども?〟
〝そうだよ〟
私はそれ以上の事は何も聞かなかった

好きな場所、好きな食べ物がたまたま同じだったから、
話は弾んだ方だと思う
年も違うし、生まれた国も、話す言語も違うのに、
好きな物が同じと言う事で話すのは何とかなるものだなぁ…
彼はよく話してくれた
と、言うかアジアの男性と違って見た目や年の話しは一切しないし、マイケルの国の人はいつも先に私の意見を聞いてくれる人が多い
その点は素直に嬉しい

どう言う流れだったか忘れたけど、
僕たちは離れて暮らしている
子どもは妻といる
もっと正確に言うと離婚して、妻ではなく元妻だと言うマイケルの話しになった
あぁ、だからほとんど休みなく(子どものために)働いてんのかと理解した
他にも聞いたけど、
男女の関係にどちらかだけが悪いと言う事は殆どないと思っているので、全てを信じる事はできないけど
でも聞いた話しだけだと、ひっでー話しだった
何ならマイケルもこう言う結果になった理由が、未だに分かってなさそうだった

マイケルに対して、正直何の感情もない
ただ、楽だ
緊張もしなければ、構える事もない
何なら見た目は全くタイプではない
やっぱり見た目だと、今でも断然一目惚れの彼がいい
彼の前では少し緊張するけど

まぁ飲んだ時間が楽しくなければ、もう連絡はないだろうと思っていたが、普通に連絡は来た
何なら手料理作ってくれるみたい

もう恋を何年もしてないせいか、
恋の始まりも
人を好きになる方法も、
自分の感情も忘れた

柔らかい雨を見つめながら、
マイケルって何で連絡して来るんだろうなぁと思う今日この頃

いつも出会って一カ月で好きになるか、ならないかが決まって来たから、今回は違うのかもなぁ…

11/6/2023, 2:41:13 PM