NoName

Open App

永遠に…。
さて、なんとも難しいテーマが来たものだ。

永遠=時空を超えて、いつまでも変わることなく続く
  こと

リアリストな目で考えると、この世界は可変であり、不変ではない。
その為、永遠は無いという答えになる。

流行りや廃りがあるように、言葉ですら姿を変え、
消えていく世界だ。形あるものもそれに漏れることはない。

変わらないものの代表に原子がある。こちらは単体で存在する時には不変だが、他のものと反応が起これば別のものに変化してしまう。
故に、条件付きでの不変ということになる。

この世界に存在し続ける「時間」というのも考えたが、シュレディンガーの猫のように生と死が重なった状態という次元もある。その次元においては、老いも若きも生も死も同時に重なっている為、時間は普段私たちが認識している形をしていないだろう。

そんな事をあれこれ考えていると、私は頭がこんがらがってしまう。

リアリスト目線での答えは、現実的にそうであるのだろうと思わされるが、どうも個人的には心が乾く。

現実的には存在し無いからこそ切望し「永遠」という
言葉に人々が希望を託しているのだとしたら、安易に「無い」と言うのは野暮なのかもしれない。

命という期限付きではあるが、良いではないか。
個々人の中で永遠を見つければ。

人であれ、物であれ──寿命が尽きるまで、大切にしたいものが見つかれば、人としてこれ程幸せなことはないと思う。

寿命が尽きるまで、大切なものが自身の中にあり続ければ、ソレは自身にとって永遠だ。
そして、もし、ソレが誰かに引き継がれ、大切にされる運命を辿ったとしたなら──
永遠というものに一歩近づけるのかもしれない。
────────────────────────
永遠に

11/1/2024, 11:34:07 AM