題 太陽の下で
太陽の下私は眩しく感じながら日陰を選んで公園のベンチで休んでいた。
ここに座って太陽を見上げると、あこがれのような気持ちが湧いてくる。
太陽は全ての生き物にエネルギーを与えているから。
そのエネルギーはみんなに元気を与えて、活力を与えてくれるから。
そんな人、周りにいる。
ひまわりみたいでみんなに憧れ好かれ、元気の塊みたいな女の子。
私は違うから。
私はエネルギー発電なんて出来ないから。
どちらかと言うと人からエネルギーもらいたいって思ってしまうから。
だから少し暑い位のこの日差しが少し羨ましくも妬ましい気持ちで見ている。
太陽には決してなれない私。
私の好きなあの人もあの太陽のように明るい人に惹かれてる。
毎日可愛いって沢山言ってて・・・へこむなぁ。
私はベンチに座って頭上の日陰の元になってくれる木を見上げる。
こんな風に優しく出来たら良いのに。
太陽みたいにはなれなくても、木のように優しくそよそよと吹いて、人に安らぎの空間を感じさせられるようになれればいいのに。
太陽のようなあの子が好きな人が、振り向いてくれる保証なんて何もないけど。
でも、何かあれば、そしたら自信がつくと思ったんだ。
私は自分を好きになりたいの。
いつも醜い感情であの人と太陽のようなあの子を見ていたくないから。
だからお願い・・・。
木を見上げて私は祈るような気持ちで語りかける。
私もこの木みたいに癒しを与えられるように、何かを人に与えられるようになりたい。
そして、あわよくばあの人を振り向かせたい。
そんな私のエゴ満載の願いが届いたかどうかは分からないけど、木は風にさらさらと揺られて優しく木の葉を揺らした。
そんな光景を見ていたら、私は柔らかな優しさを分けてもらった気がしたんだ。
やっぱり木の癒しの力は偉大だ。
なんだか、根拠はないけれど、いつの間にか少し自信がわいていたから。
11/25/2024, 10:46:41 AM