夢野まち

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目で見える言葉をもとめて
その形をさぐるけど

解釈が無限にひろがるせいで
かえって形がわからない

誰かがさけぶ
『言葉の源泉は無意識のうみにこそあり!』

誰かがこたえる
『そのうみにあまたの我あり!』

それぞれのうみに
あまたの自分を見つけ
それぞれの言葉をかりて
あまたの物語をいきる

その物語がおわるとき
うみへと溶けて
言葉は形をくずし還ってゆくのだろう

それはこの身にもおこり
わたしの言葉を
わたしの物語を
ほかの誰かがつかむ前に

それらは形をなくすのだ

9/24/2024, 10:11:29 PM