家に帰ると玄関の鍵が開いていた。
不審に思いながらも扉を開けると、廊下にぽつんと置かれた手紙を見つけた。
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あなたにとってはただの友人でしょうが、僕はあなたに友人以上の想いを抱いていました。
初めて会った時からずっと、快活に笑うあなたの笑顔に惹かれていたのです。
あなたは僕が潰れそうになると決まって
「なにしけたツラしてんの!気張りな!」
ともやもやを吹っ飛ばすかの如く元気づけてくれます。
…でもあなたは僕だけを見てくれるわけではなかった。
同じようにあなたに恋慕、憧れを抱いている人はたくさんいた。
じゃああなたが僕だけに視線を向けてくれるにはどうしたらいいのか。
その答えがこれでした。
ありがとう、ごめんね。
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リビングの扉を開けると、変わり果てた君がいた。
231208 ありがとう、ごめんね
12/8/2023, 12:25:46 PM