苦手な男子と同じ班、とか。
なんとなく眠たい、とか。
左手の薬指の爪が割れた、とか。
キーホルダーがひとつ無くなった、とか。
まだ課題が終わってない、とか。
なんとなく小さな不安とか不満が重なって。
いつも頑張ってるし、なんて言い訳をして「保健室」と書かれた扉を開けた。
先生に寝る時間やら朝ごはんやらを聞かれる。
一体それを記入した紙になんの意味があるのか、なんて子供っぽいこと考えては元々用意していた回答を機械のように答えていく。
先生だってサボりだってことくらい気がついてるだろうに。
ごろん、とベットに寝っ転がる。
閉められたカーテンの中はさながら私だけの部屋で、やけに静かで、なんとなく意心地が悪かった。
タイピング音だけが響く静寂の中心で目を瞑る。
あ、課題、提出1時間後じゃん。
10/7/2025, 2:33:01 PM