どんよりとしている。
私はうんざりしてため息をついた。
「ほんと、気分下がることばっか」
イライラした気持ちを 吐き出すように声を出す。
仕事は真面目にやっているのに評価されないし、恋人ともこの前喧嘩をしてしまった。
おまけにお気に入りのマグカップも割ってしまった。
テン下げな出来事満載である。
それでも働かなきゃいけないから何とか踏ん張ってやっと迎えた休日が、曇りだなんて。
「あー、だめ。
なーんもやる気しない」
こんなことでウジウジしている自分が情けなくもあるが、どうしたってそうなってしまう。
それでも、このままではいけない……
休日を無駄にするわけには……
「……フレンチトースト食べたい」
そうだった。
私は予定していたのだ。
今週末にはフレンチトーストとコーヒーを淹れて、まったりするんだと。
よし、と重い腰を上げて
キッチンへ向かう。
バター、牛乳、たまごに砂糖…
材料を揃え、黙々と料理していく。
バターと砂糖が溶けた甘い香りに、自然と頬が上がる。
こんがりキャラメリゼも作り、家の中にある1番
トーストが映える食器を取り出し盛り付ける。
「今日くらいはいいでしょ」
自分に言い訳をして、たっぷりとメープルシロップをかける。
お気に入りのマグカップにコーヒーを淹れ、
カフェっぽい音楽をかけて席に着く。
「う〜ん!!
美味しい〜!!幸せ……!!」
フレンチトーストをゆっくりと堪能し、
コーヒーを飲みながら一息ついて外を見る。
さっきと変わずの曇り空だが、少し日差しが見えてきた。
END
3/23/2025, 10:47:42 PM