たくちー

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 鏡に映る顔は、ここ数日で一気に老け込んだ。これはダメだ。リプトンティーに戻さなければ。冷蔵庫の脇に貼られたメモ用紙に書く。今の飲み物は水っぽさよりも明らかにジュースなのだ。子供の頃、車の販売店で出されたオレンジジュースと同じ甘さだ。血糖値がブランコのように乱高下している。夜中に飲むと歯に染み込んで歯磨き粉の名残を一瞬で書き換える。胎児のように身体を丸め、毛布を肩まで引っ張り顔を埋める。思考は止まらない。1時間以下の浅い睡眠しか出来ない。心臓がバクバクし始めた。苦しみからの解放を求めて入浴すると湯船から上がれなくなる。文章は朝から夜へ。夜から朝へ。行ったり来たり。ぐったりした脳は情報をジュースみたいに垂れ流す。もはや何も考えられない。近所のブランコは撤去された。


題『ブランコ』

2/1/2026, 8:25:50 PM