やがて消えゆく命を
それと知りながら
愛することを
もはや恐れない
なんにもない
空気みたいな毎日を
ただひとりで過ごすこと
そこに戻りたくはないんだ
わずかな時間であっても
よろこびや楽しさ
溢れ出る人間らしい感情を
わたしに与えてくれたきみ
なんにもない日々も
特別な日常だと思えた
人の歴史の 過去から現在
広大なる時間の中の
ほんの一瞬
わたしたちはともに生きた
それだけを墓碑銘として
きみがいなくなっても
この時間のかがやきを
わたしは永遠にもってゆく
#喪失感
9/10/2022, 3:19:49 PM