nemuri

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声が枯れるまで
大声で泣きたかった
気が済むまで叫びたかった

でも、


私は沢山の人と暮らしてたから、
誰か聞いているかも知れない
私を見てひそひそと話しているのかも知れないって

恐くて、

押入れにしまった布団に顔を押し付けて
声を殺して叫んでた
声にならない様に息だけを吐いて

ずっと、

忘れろ忘れろ、、って
自分に命令し続けてた

そうすると、

自然と涙が止まって、
全てを忘れられた

私は大人になって、泣く事も無くなって
あの頃の事を少しずつ思い出して

上手く泣き叫べなかった私に
上手く怒れなかった私に
笑顔で居るしか無かったあの頃に

頑張ったねって
ずっと生きてるよ私って

教えてあげてる






10/21/2022, 3:41:44 PM