私の日記帳
亡くなった母の日記帳。
少し興味を持ったので開いて見て見た。
書いた日付けとともに、内容が書いてある。
私が生まれた年まで遡った。
妊娠中期の所で、マタニティーブルーだと考えられる文章を見た。
「なんで妊娠なんか望んだんだろう。こんな辛いものとは思わなかった」
涙が落ちたようなページに書かれていた。
字も少し崩れていて、ページだけでとても辛かったのが分かる。
そして、私の生まれた日の日記を見た。
「やっと産まれた。絶対に守る。私の大好きな子供 ♡」
母は生前、手紙などに♡を付けることがあった。
それだけで母を思い出して、また泣き出しそうになった。
私は、母のまだ残っているLINEにメッセージを送った。
「天国で安らかに。いつでも大好きだよ。見守っててね」
どうせ返信は来ないけど、期待してしまった。いや、期待したかった。
数日後、LINEにひとつの通知が届いた。
「ありがとう。」
一言だけだった。たったその一言だった。
とても嬉しかった。感謝の一言だけでこんなに嬉しかったことはこれまでに無かった。
驚き、怖さ、そんなの無かった。感動で涙が溢れ出た。
「次は私が、日記を綴ります。」
その言葉で、日記を今日から始めた。
私、もう小6です!!!
8/26/2024, 11:39:48 AM