《雨に佇む》
僕が買い物帰りに急な通り雨に降られ軒下に佇んでいると、屋根の裏側に小鳥が二羽止まっているのが目に入った。
彼らも雨宿りなのだろうか。その丸くて小さな身体を互いに寄せ合って時折囀る様は、非常に仲睦まじく見える。
この二羽は、番なのだろうか。
鳥も生き物としては雨に比較的強いと言えど、飛び辛く餌を確保し辛い状況はなるべく避けたい事態だろう。
こんな辛い時でも共にある相手に恵まれているのは、彼らにとっては本当に幸いだろう。
雨は、少し小降りになってきた。
降り止んだら、急いで帰ろう。彼女の待つ、僕の家へ。
8/28/2024, 5:49:18 AM