春って言えば良いイメージが浮かぶ
子供達がはしゃぐ姿に、桜が舞う風景
ちょっと、遠くに行けばそこには桜が満開で、
とても心地よい気分になるはずだ。
私だってもうすぐ入学式がある
新しい制服で、見知らぬ道を歩んで行く
あーだったら良いなー。
こーだったら良いな~と毎回現実と理想を行ききし、ついには錯乱する
LINEの通知を待っては、絶望しはたと寝る。
それの繰り返し。
花が咲き乱れて、外では光で満ちていく
外は綺麗で、自分が醜くなって、
まるで、無能なニートになった気分。
君がいない世界で、私はどのように生きれば良い?
どんな私を演じれば良い?
そうあれこれ考えているうちに、
酷い睡魔に襲われる。
部屋の中には散在する錠剤と
アルバムに写り込む無邪気な君
ただ、それだけでよかったんだ
桜が舞う窓の上で、透き通る何かが宙に揺れる
唇は、朱色に染まって、頬には赤みがさしている
窓からは春の穏やかな風が、外ではウグイスの鳴き声が
ただ、それだけでよかったんだぁと
そんな春の憂鬱だった。
3/27/2025, 2:35:46 PM