松毬

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「俺から死ぬまで離れていかないで。」

いつもはそんなことは言わないのに。俺が消えてしまうとでも思ったのだろうか。だが、安心して欲しい。俺はこの命が燃え尽きるまで離れていくつもりは無い。だから、

「お前もな。」
そう一言だけ返しておいた。そんな俺を見てあいつは儚く笑った。



『命が燃え尽きるまで』

9/14/2022, 2:06:34 PM