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眠りに落ちるとは、死ぬことと変わりない。
というのは何で読んだのだったか。
赤子は、いつも朧げだった意識が急に母親から切り離されたあと、「眠る」ことがわからなくて泣くのだ、とそういう話だったような。
なるほど動物的に考えれば、意識が途切れることは死に直結するのだろう。
真偽ともかく、わたしのちっぽけな脳みそは、「眠る」ことが「怖い」ことだと妙に納得してしまったのだった。

明日なんか来なければいいのに。
目が覚めなければいいのに。
だのに、眠るのが怖いのは何故だろうか。

秋の夜長にぐだぐだと管を巻きながら、ヒロインぶった言い訳を言い募ってはいつの間にか眠りに落ちて、明日もまた仕事へ向かって。

「起きる」ことも「怖い」ことだと見て見ぬふりをいつまで続けられるだろうか。

11/23/2023, 2:11:32 PM