適当作家-徳川秀忠-

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「だ、大丈夫か?」
よそよそしく誰かが言って来やがった。
誰やねんお前。知らん奴が話しかけてくんな。
「大丈夫なのか?」
また言って来やがった。ガチで煩い。煩わしい。
「あー...大丈夫です。」
キレ気味に言ったけど、まあいいや。とにかく、
スタバの新作のやつ...名前なんだっけ...
覚えにくいんだよなースタバ。まるで呪文だわ。
「あー、もうこんな時間や」
正直今の、さっきの時間に2分も費やしていたとは
驚いた。アイツのせいだろもう。クソだなやっぱり。
けど、何を見て大丈夫か?なんで言ったんだ?
アイツの頭が心配だ。最近ゾンビ流行ってるらしいし
絶対ゾンビなりかけだわアイツ。
もうスタバ行く気力も失せたし帰ろ。
俺なんでマンションに住み出したんだろ。
エレベーターとか狭すぎるんだよな...
そう思いつつ俺はエレベーターに乗る。
「あ゛、間違えた。」
思いっきり別の会のボタンを押してしまった。
「あ゛〜最悪だ〜」
幸い他の人は居ないからどうでも良いんだけど...
というか腕痛いな。筋肉痛か。昨日あんだけ
運動したからな。そんなことを思っていたら間違えて押した階に着いた。もちろんそのまま乗る。
あ、誰かが乗ってくる。
「大丈夫ですか!?」
コイツも頭イカれてんじゃないのか?
「あぁ、大丈夫だ。」
俺はなんでもないフリをした。

12/12/2024, 8:01:26 AM