薄荷

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「いつまでも捨てられないもの」って、これは捨てようと思ったことがある、捨てるか捨てんか審議にかけた事があるけど捨てられないもののことですよね。だとしたら今は思い浮かばないかなぁ。

私は定期的に「断捨離じゃあぁぁ!」と、断捨離祭りを開催しているのです。だからといって、ミニマリストのようなキレイでスッキリとしたお部屋に住んでいる訳ではありません。いつも雑然とした部屋からお送りしております。
その断捨離も明らかな不用品やゴミを捨てるといった段階は過ぎ、今は思い出やら思い入れやしがらみと向かい合って、捨てるか捨てんか審議をしている最中です。
思い出と冠するものは捨て難い。
でも回を重ねるごとに、前回は生き延びたというかすり抜けたものたちでも「...もうええか」と思うことがあります。
思い出も朽ちるんですよ。
そして、朽ちた思い出は捨てても平気なんですよ。
なので私は結構、思い出も捨てました。
今残っているものは、何かしら意味があるんですよ、多分。


とりあえず捨てられないものはないとしても、捨てないものならあります。
以前にも書きましたが、子どもの頃、犬を飼っていたんですね。
ある日、床に一本のヒゲが落ちていたんです。「え?ヒゲ?」と思いつつもそのヒゲを拾って適当にアルミホイルに包んで財布に入れたんですが、そのヒゲ、今も財布に入ってます。当然、何回か財布を買い替えてはいますが、その度にヒゲも入れ替えてきたのです。

猫のヒゲは縁起が良いと聞いた事があったような気もしますが、犬はどうなんでしょうね。
でも、縁起物だとか魔除けとかお守りとかじ
ゃなくてもいいんです。飼っていた犬のヒゲ
だから持っていたいんです。
だからこれは、捨てられないじゃなくて捨てないもの、絶対に捨てないもの。

なので私が死んだ時に棺桶に入れてもらえるとありがたい。




(こういう事って、エンディングノートに書いておくべきなんですよね?とりあえず臓器提供の意思表示カードにでも書いておくといいかも?)

8/17/2024, 5:15:10 PM