No.260『ひらり』ひらりひらりと白が空から落ちてきた。なんだかそれを掴みたくなって数多にある白を手に取る。だけどそれは私に一瞬の冷たさを与えたのち、すぐに溶けて消えた。……ああ、なんて虚しいんだろう。私たちもこんな風に一瞬にして消えていってしまうのかな。そんな気づかなくてもいいことに私は気づいてしまった。
3/4/2025, 6:35:01 AM