むらたま

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近所のお姉さんからもらった、大好きだった本。
枕元に置いて眠るくらい好きだった。
中学校にあがった頃家に帰るとその本はバザーだかリサイクルだかに出されて私の元から去っていた。

数十年後、絶版になったその本をインターネットの古本屋でみつける。
高鳴る胸の音。
クリックする手が震える。
手元に届いて、懐かしい表紙をじっくり眺める。
今夜もこの本を枕元に置いて寝よう。

6/15/2024, 12:06:10 PM