陽 菜 美

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僕の名前は快晴。そのまま「かいせい」という名前だ。そして君の名前はさくら。ひらがなで「さくら」という。
君は春に咲く花のように優しく、明るい笑顔をしている。そんな君に見つめられると少し照れてしまう。そして僕を見つめたかと思うと「今、快晴くんここにいた気がしたんだけど…」と言っている。
そう。僕は既に死んでいる。
でも君への未練がタラタラすぎて成仏しきれてない。
でも君に僕の存在を気づいてもらえた。
それだけで満足だよ。ありがとう。
そんなことを言いながら僕は段々と元々透けていた体が消えていく。
最後に君に触れたい。
そう思い君の頭を優しく撫でる。
すると君は「風が頭を撫でてくれてる。快晴ならよかったのにな…」と呟いてた。

3/28/2024, 5:08:46 PM