wtプラス、819プラスネタ

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瞼の向こうが明るくなって、朝だと気づく。ゆっくりと目を開ければカーテンの隙間から覗く明るい光、隣で眠る彼女はまだ夢の中「天気、いいな」特に今日の予定はない、珍しいことといえば二人の休日が重なったことくらいか「おはよ」「…起きたのか」ゴソゴソと隣が騒がしくなる「今日どこか行く?」気づけば俺の傍らにぴたりと近づきスマホで何やら調べている。ちら、と視線を移せばタイミングよく彼女と目が合う「行きたいところあるのか」「うーん。こんなに天気いいからどこか行きたい」「けど行きたい場所はない、と」言葉を継げば正解、と笑う瞳にこちらも頬が緩む「でも春秋くんとお家でまったりもいいかなぁ」「最近忙しそうにしてたもんな」自分はどちらでも、彼女と過ごせるならと会話を続ける「んー」スマホを投げ捨て東に絡まる小さな体、甘くて優しい香りが漂う「居心地良すぎて抜け出せない〜」「俺のせいか?」気づけば東を見下ろす彼女、寝起きのふにゃふにゃの顔が愛くるしい「春秋くんが起きてくれないから」そのまま東の首に絡まる腕、二人の距離がなくなって溶けていく「起こす気ないだろ」「ん、春秋くん、大好き」もう一度カーテンの向こうの空に視線を移す。少し遅めの朝食に二人で出かける準備をしようか。

快晴

4/13/2024, 1:58:02 PM