55. 好きだよ
こんなお題とは全く関係ないのだが、父親は今日予後1年と数ヶ月と言われたらしい。状態は悪くないし、治療薬も今の所効いているので、今凄く焦る必要はないが、それでも腫瘍の進行次第ではいつ何が起きても不思議ではない。今週大学に入学したばかりで、妹も来週高校の入学を控えている。そんなときに聞かされると心配な面もある。これまでよりもバイトと貯金が重要になってくるだろう。
父は早期の段階でがん治療を始め、数年間で数回手術を受けていたが、切除不能な腫瘍があるらしい。切除不能の腫瘍がある場合はシステマティックに予後最長3年と分類され、何故かそれから一年と少し経った今日初めて余命を伝えられたので、予後一年と数ヶ月らしい。ただ、今の所抗がん剤が効いて縮小しているらしい。
治療のため定期的に病院に通っているからとモニタリング面では安心していただけに、いきなり余命を伝えられると動揺したり、他のことに目を逸らしたりしてしまうが、こうして書き出してみると前より俯瞰して状況を把握できている気がする。
寝ている間に気づいたら死んでたのが一番楽でいいな。
会社で死んだら手続き諸々やってくれるはずだ。
父はそんなことを口にしていた。生きとし生けるもの皆いつかは死んでしまうのだから、あまりに惜しむのも彼には気の毒かもしれない。それでも長生きしてほしいと思う。そして、これからは毎晩ちゃんとおやすみを言いたい。そんなことを思う一日だった。
4/5/2025, 4:25:43 PM