繊細な花のような君と最後に会った日
あれはここではないどこか
夏の空には入道雲
僕たちは赤い糸で繋がれていると夢に見た。
窓越しに見える日差しに目を細めて、僕たちの、この道の先を想った。
神様だけがすべてを知っていると、目映い星空が言う
友だちとしての思い出すらない僕たち
七夕には街の明かりの中、浴衣姿の人達の中に、
当たり前のように君の姿を探した。
目が覚めると1件のLINE
それは君の居場所を知らせるもの
これまでずっと君に対して可能と不可能とを探るように、かってに優越感と劣等感を交互に抱えてきた。
僕は駆け出した。
君と手を取り合うことができたら。
今までの僕を、終わりにしよう。
20作突破記念
「終わりにしよう」
7/15/2024, 1:04:01 PM