郡司

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夫婦ね。どうなんだろうね。私は結婚もして子どもにも恵まれ、どうしようもない状況で離婚もした。
独身を貫いている友人もあれば、再婚と離婚を複数回している知人もある。
自分の経験による考えとしては、結婚はしてよし、しなくてよし、だ。私の結婚生活の状況を間近で見ていた友達は、どうやら「結婚」というものに夢を見なくなったようだ。確かに私は苦労したほうだろう。

夫婦であれたかと言うと、そうではなかった気がする。ただ一つだけ、現在に至って実感していることは、「共に歩く年月が、連れ合いと相互に信頼し、本音を伝えあって、連綿と続く日々を危なげなく進む基盤を育てる」ということだ。あくまでも「基盤」なのだ。その上に、どんなありようの彩りも乗っかってゆく。つまるところ、信頼と相互努力の連続が、「幸せな夫婦」であれるために不可欠なのだな、と考える。…まあ、「失敗的に離婚」している私が言うのは、いまいち説得力に欠けるかもだが。

なので、長年連れ添う御夫婦を尊敬する。人生の終盤に向かって仲睦まじく、明るく素敵な笑顔でいらっしゃる御夫婦を見ると、少し涙腺に来るくらい羨ましく思う。
私の結婚は「並び立つ者どうし」にはなれなかった。現実的状況を見れば離婚前も「なんだかひとりな感じ」だったが、今は「更一層ひとり」だ。

幸い、「どうか幸せな旅路であれよ」と願い想う対象が、子ども達を含め数人も居てくれてるので、孤独感に浸されることは無い。人生はどう転がるかわからないところもあるから、私の心がけ次第では、思いがけない「ギフト」が顕れる可能性もゼロじゃないかもしれない。

それでも、ひとり人生が完了するところまでゆく可能性に対しても、準備する必要がある。しかし当面のこととして、「ひとり旅をのびのびやる」のを上手になりたいところだ。

できれば誰もみな、誰かと歩く日々を大切に、理解し合う努力を喜びにしていけるのが良い。

11/23/2023, 8:39:10 AM