私の家から君が帰ろうと準備をした時、雨が降ってきた。暫くは止まないようだ。君はため息を吐くけど、私は君にバレないように少しだけ微笑んだ。すぐに困ったような顔に塗り替えて、君の裾を掴んだ。君は驚いてこちらを見る。ただ視線が交わる、もう雨の音しか聞こえない。一呼吸置いて、私は沈黙を切り裂いた。「雨、降ってるね。...止みそうにないみたい。」まだ、私は帰らせたくない。2025/07/06 #空恋
7/6/2025, 11:22:24 AM