-月がこわれちゃった!-
弟によると、
昨日よりも、「月が弓みたいにぎゅーんって!」
とのことらしい。
なるほど、三日月と月の満ち欠けの話だ。
「月が壊れた」と騒ぐ弟に、私は面白がってこう聞いた。
-壊れた月はどこに行くと思う?-
-うーん…-
少し困った顔をして、弟は黙り込んだ。
やはり、まだ幼い弟には難しかったようだ。
-ふふっ、正解は…-
そこまで言ったところで、弟は慌てて私の話を遮った。
-わ、わかったよ!-
-じゃあ…どうしてだと思う?-
私は弟の回答を楽しみにしながら聞いた。
-えーと、えーと…神様が食べちゃったんだ!-
その子供らしい返答に、私は思わず声が出た。
-ふっ…ふふ、そうだね、…神様が食べちゃったのかもね。-
-僕はそう思う!…ほ、ほんとの答えは?-
この問題の答え、か……
“月の形が変わるのは、月が壊れちゃうわけでも、
月を神様が食べちゃうわけでもない。
月が自分自身の変化を受け入れ、太陽との契りの元、
眩い光を浴びることを、厭わなくなったんだ。。”
1/10/2026, 5:42:17 AM