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         「青く深く」
 僕は、生きていた。
 起きて、食べて、歩いて、考えて、また、眠る
 毎日がそうだった。
 そんな毎日がつまらなかった。
 何をするのもつまらなかった。
          だけど
     雪の降る日、彼女に出会った。
  同じ学校の隣のクラス、どうしよう、接点が全くない
         話したいと思った、けれど、無理だ。
 彼女を見ることしかできない。あ、あいつと話してる…
      なんでだろう、心臓が痛いドキドキする。
    姉に聞いたら「恋」だと笑われた。
 そんなわけがない、、いや、…そうなのかもしれない
  僕は彼女が好きなのか?
         そんなこんなで4月になった。
  もちろん、彼女との進展はなかった。
        けれど、驚きは突然やってきた。
      え、彼女が横に座ってる?
  クラス替えで同じになったのだ。何から話そう?
 「初めて同じクラスですね。よろしくお願いします。」
 彼女は礼儀正しかった。僕も何か言わなくちゃ
      「そうですね、僕は笠原って言うんだ」
 名前を言ってしまった。動揺が隠せていない。
 「知ってるよ、ずっとクラス見に来てたでしょ?」
      そう、彼女は笑っていた
    ずっとバレていた!?
    そうして、僕は青くて深く恋に落ちた

6/29/2025, 11:51:18 AM