佐久夜の手記

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額田王、貴女の美しい黒髪の
秋の風に揺れるのを、今も我が脳裏に思わせるのが
貴女の詠んだという
それは、それは、美しい歌なのです

貴女は想い人を待たれていた
それは、それは、美しい心で
貴女は風を恨んだでしょうか?
それとも、貴女の想い人を?

ええ、ええ、私にはわかりっこない
しかし貴女のあの歌は 私に
恋のなんたるかを教えてくれる
大切なものなのです

君待つと
わが恋ひをれば
わが屋戸の
すだれ動かし
秋の風吹く

9/21/2021, 1:17:23 PM