ノーネーム

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ごめんね、あんま思い出せないんだ
今じゃ声も、顔も、一緒に見ただろう景色も
きっとたくさん傷付けて
きっとたくさん助けてくれたんだろうに


友だちと呼んでいたあの人達は
その思い出の中に
僕を今も残してくれているんだろうか

思い出せないくせに忘れないで欲しいとか
なんて自分勝手だろうって自分でも思うけど

確かあの頃は
刻む季節の隣にはいつも友だちが居て
一緒に背伸びしてくれるから
夢とか希望を真っ直ぐに信じてた


今の僕の中には綺麗なまま残しておけないから
せめて友だちの思い出の中に居させて欲しいなんて


どうやら僕は
大人になっても弱虫に変わりはないらしい

今も昔も誰かにもたれかかってばかりだ

7/6/2022, 1:12:11 PM