桜の花が散ると、どんな気持ちになるだろう。
わたしは、まだ見たかった、残念だ、もったいないと、毎年桜の花が散る様子をみる度に思っていた。
桜の花が散るのは綺麗だけど、散った花びらは、もう元に戻ることはない。こんなにきれいならずっと満開だといいのに。
今年も桜はこれまでと変わらず咲き誇った。
満開のときが一番、みにきた人のなかで笑顔を浮かべている人が多かった気がする。
わたしもそのなかの一人だ。
しかし、今年のわたしは、桜が散ったあとも、満開のときと同じ表情になっていたと思う。
今年、桜の花が散ったあと、これまで毎年感じていた”負の感情”がなかった。
桜の花が若葉に移りゆく様子をみるなかで、桜が満開のときと同じくらい閑麗で、かつ、自然の力強さを感じる瞬間がたくさんあった。
桜の花が若葉に移りゆくことを受け入れられた理由に自分自身が変化を受け入れられるようになったことがあるのではないかと思う。
今の生活、家族や友達との関係、自分自身でさえも、変わりたいと思いながら、変わることが怖かった。
ずっと変わらなければいいのにと思っていた。今が永遠に続けばいいのにと。
だけど、ここ最近、”この世界は変化し続ける”ということを、がんばらなくても受け入れられるようになった。
これまで、身体は家の外に出ることができても、こころは硬い殻に閉じこもっていた。
けれど、もう殻は柔らかくなって、いつでも破って出ることができる。
こころが、旅に出る準備はできた。
不安はあるけど、それは当たり前だと思えば割り切れる。
不安と同じくらい希望もあると思えば、勇気が湧いてくる。
さあ、次はどこへ行こうか。
________どこへ行こう__________________________ 。
4/23/2025, 1:22:01 PM