小絲さなこ

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「living」



 永遠のものなどないと、君はいつも言っていた。

 楽しい時間も、綺麗なものも、永遠ではない。
 そのかわり、苦しいことも、辛いことも、ずっと続くものではないって。

 それは、救いであり、不安でもある。
 だから信じるために誓うのだと、君は笑った。


 ゆれる炎。
 薪ストーブとソファは魅惑と誘惑の組み合わせ。
 猫のように微睡む君。

 これからもずっと、こんな風に君を隣で見ていたい。

 君は今、夢の中。
 その夢の中でさえ隣にいたいと言ったら、君はきっと呆れながらも「当たり前でしょ」と言うんだろう。

  
 永遠などないと、俺たちは知っている。
 それでも、信じたい。
 だから誓った。

 今も、これからも、きっと生まれ変わっても。



 君が今、ここにいることを確かめたくなって、手を伸ばす。 



  
 これからも、ずっと隣で、同じ気持ちでいてくれるって、信じてる。




────君は今

2/26/2024, 2:07:56 PM