僕と一緒に生きたいと
言ってくれた人がいた
その手を僕は取れなかった
違和感が払拭できないままで
何より君が残ったままで
並び立つ事に怖気付いて逃げ出した
ありふれた感情なら
きっとどこにだって転がり落ちているのに
意地になった子供みたいに
懲りもせず君に縋っている
こんな僕など無視して君はそっちへ行ってよ
僕は泣いてもいいから
もう慣れたから
そう願うのにどうして君は
泣きそうな目で僕を見ているの
僕を独りにしないの
本当は誰よりも君の隣がいいよ
溢れた声は消えそうなほど小さかったのに
君の耳には届いていた
君と僕は約束をした
子供のような約束をした
2/16/2023, 3:45:17 PM