プレゼントなんて滅多にくれない貴方から、手作りのお菓子を貰った。
「なぁに、急に」
「作りすぎただけだよ」
「そう?まぁ、有難く貰うけれど」
タッパーを開けてみると、そこには形が歪なマドレーヌが数個、綺麗に並べられていた。バターの甘い香りが、ふわっと優しく香ってきた。
「マドレーヌ!好きなの、教えたっけ?」
「だいぶ前に言ってたの覚えてたから」
「やっぱ、私のために作ってくれたんだ」
「違う」
貴方はぶっきらぼうにそう言って、スマホをいじり始めた。覗いてみると、検索履歴に、
「大好きな友達に送るプレゼント」
と、1番上に表示されていたのが見えた。
私もスマホを開いて、検索アプリを開いた。
『大好きな貴方に送るプレゼント』
3/4/2026, 2:22:00 PM